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抗菌製品とアレルギー



最近なにかと抗菌グッズが出回ってきている。
プラスティック製の台所用品、浴室用品、文房具、壁紙などの内装材、塗装材など抗菌ブームと言えるだろう。しかしその一方で、抗菌加工された椅子が原因でアレルギー性接触皮膚炎が学校内で大量発生するという事件も起きている。いったいどういうことだろうか?

政府の食品衛生研究所で、抗菌グッズのガイドラインを作成されていらっしゃる先生から話をお聞きしました。その先生の本音からすると
『抗菌グッズなんてものはそもそも必要ない』という結論になるそうです。なぜなら、人間の皮膚には無数の常在菌がいるわけで、抗菌剤によって皮膚の常在菌のバランスを崩してしまうことにつながるからという説明でした。この点私もまったく同感でした。

化学物質による健康被害はようやく最近になって研究されるようになってきており、製造業者の認識がまだ甘すぎるということが今後さらに思わぬ被害を増大させる可能性があります。海外では常識となっているMSDS(製品安全データシート)も日本では労働者の健康を守るという見地からのみ作られているようで、消費者の立場を守るためには利用されていません。日本では企業秘密を優先させ、MSDSの公開が義務付けられていないことが問題のひとつといえます。

今回の先生の場合、アトピーの主要な原因を食事と考え、その悪化させる要因として二次的に身の回りの化学物質をとらえていらっしゃいました。そしてその化学物質のなかでおもに健康被害を及ぼすものを接触頻度、使用頻度、時間、表面積から考えて、衣類、装身具、寝具、内装材に気をつけるべきだというものでした。(この点に関しては、どうしてシャンプーや石鹸というもっと直接的で危険なものに目が向かないのは不思議でした。おそらく実際にアトピーの現場を見てきている人ではないので、ものの見方に死角が生じてしまっているのではないかと思います)。

抗菌剤のなかで化学物質系のみではなく、天然抗菌剤も危険をおよぼす可能性があるそうです。またウェットティッシュなどにもあの悪名高いパラベンなどの化学物質が含まれているということです。製品の表示義務をもっと厳しくし、消費者も表示に気をつけて買い物することができるような勉強が必要だとおっしゃってました。

それにしても最近の公園の砂場には抗菌砂が使われるようになったそうです。企業にしてみればただの砂を納入するだけでは儲からないので抗菌ブームにつけこんでいるのでしょうが、このような商品が出回ることは恐ろしいことです。常在菌の必要性が認識されて、抗菌加工の危険性に早く気がつかなければいけません。



このような無用の抗菌グッズが開発されるために数多くの動物たちが動物実験で殺されているという指摘のご投稿もいただきました。


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